「ウォーターサーバーの種類が多すぎて一つに絞ることができない」
「そもそも何を判断基準にしてウォーターサーバーを選んでよいのか分からない」
ウォーターサーバーの比較サイトなどをみると20社から30社を紹介しています。ウォーターサーバーサービスを提供している会社はとても多いことが分かります。
さらに、一つの会社には複数の水やサーバーがあり、お気に入りの会社を見つけても一つのサービスに決めるのが難しいのではないでしょうか。
そこで本記事では、ウォーターサーバーの選び方が分かるように押さえておきたいポイントを7つに厳選して紹介しています。
また、具体的な会社名やサーバー名を出して選び方を説明しています。気になる名前をメモしながら読んでいただければ、読み終わった後すぐにサービス内容をチェックできるでしょう。
さらに「赤ちゃんがいる家庭」や「1人暮らし」といった場面で何を重視すべきか、契約時の注意点も分かります。ぜひ、参考にしてください。
ウォーターサーバーの選び方で後悔しない!押さえておきたい7つのポイントをご紹介
早速、ウォーターサーバーを選ぶときのポイントを7つ紹介します。ポイントを抑えれば、検討候補となるサービスが分かるでしょう。
①水の種類
ウォーターサーバーには「天然水」と「RO水」の2種類の水があります。特徴をまとめると表の通りです。
天然水 | RO水 | |
---|---|---|
特徴 | ・地下水をくみ上げて浄化した水で、富士や北アルプスなど採水地がある
| ・水道水や天然水などを原料に、特殊なフィルターでろ過した水
|
代表的な 会社 | FRECIOUS(フレシャス) | アクアクララ アルピナウォーター クリクラ ピュアハワイアンウォーター |
天然水とRO水の大きな違いは、味と費用です。
- 味にこだわるときは天然水
- 費用を抑えたいときはRO水
このような決め方もおすすめです。
オーケンウォーターやワンウェイウォーターのように天然水とRO水を扱っており、どちらかを選べる会社もあります。同じ会社で天然水かRO水を簡単に変更できるので使い勝手がいいです。
②費用
ウォーターサーバーの費用の多くは水代ですが、他にも次のような費用がかかります。
内訳 | 目安料金(月額) |
---|---|
水代 | 1,200円~2,000円 |
サーバーレンタル料 | 300円~1,300円 |
サーバーの電気代 | 500円~1,000円 |
水の配送料 | 220円~800円 |
メンテナンス(サポート費用) | 400円~2,000円 |
サーバーレンタル料は無料の会社も多いです。サーバーレンタル料がかかるのは、エコモードやコーヒーマシーンなど特別な機能が付いたときです。
水の配送料も無料がほとんどですが、北海道や沖縄、離島など地域によって有料になることもあります。水代以外の費用は会社やサーバーの種類によってかかってくるので、トータルコストで比較することが大切です。
ちなみに、ウォーターサーバーを提供している会社の中には、水代だけで後の費用はかからない場合もあります。例えば、「ジャパネットウォーター富士山の天然水」「サントリー天然水ウォーターサーバー」など。
料金の内訳を分かりやすく、スッキリとしたい人は検討してみてください。
③水の配送頻度(都度注文or定期配送)
水は必要なときに注文する都度注文とあらかじめ水の配送頻度が決まっている定期配送があります。ただし、都度注文できる会社はあまり多くなく、ほとんどの会社は定期配送です。
都度注文できる会社
- アクアクララ
- アルピナウォーター
- 信濃湧水
- クリクラ
都度注文は毎回注文しなければならないため手間がかかりますが、水が必要なときに注文できるのがメリットです。特に、水の消費が少ない1人暮らし家庭に向いています。
対して、定期配送は水がまだ十分にあるうちに、水が届いてしまう恐れもあります。水の消費と配送頻度次第では、飲み切れない水ボトルが貯まってしまうでしょう。
水の消費量を把握している家庭では、毎回注文することがない定期配送は便利です。定期配送の頻度を変更できたり、休止できる会社もあります。柔軟に対応してくれる会社を選ぶようにしましょう。
④ボトルのタイプや交換のしやすさ
水ボトルは使用後に家庭ごみとして捨てられるタイプが多いです。一方で、一部の会社では定期的に水ボトルを回収しています。例えば、「アクアクララ」「クリクラ」。
水ボトルで肝心なのは交換がしやすいかどうかです。通常の水ボトルは12リットル前後あります。多くのサーバーはボトルを上部に設置しなければならないため、交換のときにボトルを持ち上げたりするのはひと苦労です。
そこで、ボトルを持ち上げる必要がない、サーバーの下部に水ボトルを設置できるウォーターサーバーもおすすめです。また、上部設置タイプでも水が小さなパックに入って交換しやすいウォーターサーバーもあります。
交換しやすいウォーターサーバーの例
会社名 | 特徴 |
---|---|
コスモウォーター | 足元ボトル交換サーバー「smartプラス」がある |
PREMIUM WATER | 下置の「cado×PREMIUM」がある |
FRECIOUS | 「dewo mini」サーバーは4.7Lサイズの水パック |
アクアクララ | 「AQUA WITH」サーバーは下置きかつ7リットルか12リットルのボトルを選べる |
⑤サーバーのサイズやデザイン
サーバーはどこに置くかを決めてサイズを選びましょう。サイズは床置き型と卓上型に分けられます。いずれも、幅と奥行きは30㎝前後で週刊誌ほどのスペースに収まります。違うのは、高さです。
床置き型はロングタイプとも呼ばれ、高さは100㎝から120㎝ほどです。対して、ショートタイプと呼ばれる卓上型は高さが50㎝程度。高さが低い卓上型の方が置ける場所が多く、使い勝手は良さそうです。
しかし、卓上型は高い場所に置くことが多いため転倒しやすいです。地震が発生したときは不安要素になります。一方で、床置き型は安定したところに置く分転倒の心配は少ないです。
また、サーバーのデザイン性を重視して選ぶのもありです。ウォーターサーバーをインテリアの一部として楽しむ人も増えています。
おしゃれなサーバーの例
サーバー名 (会社名) | 特徴 |
---|---|
amadanaグランドサーバー ( PREMIUM WATER) | モダンな木製置台 洋室や和室でも調和しやすい |
dewo (FRECIOUS) | 水パックが隠れる 部屋の雰囲気に合わせて5カラーから選べる |
AQUAFAB (アクアクララ) | グッドデザイン賞を受賞 見た目がスマート |
すっきりとした形やカラーもメタリック基調など種類が多いです。部屋の家具の素材に合わせて選べばよりおしゃれになります。
⑥サーバーの機能性
基本的にウォーターサーバーから冷たい水と熱いお湯が出ますが、それ以外にも便利な機能が付いたものもあります。
◎エコモード
電気代を節約できる機能ですが、光センサーが搭載で暗くなると自動的に消費電力を下げるようなウォーターサーバーもあります。
光センサー搭載のウォーターサーバーの例
会社名 | サーバー名 |
---|---|
PREMIUM WATER | スリムサーバーⅢ amadanaグランデ |
FRECIOUS | フレシャスSlat フレシャスdewo SIPHONロングタイプ |
◎温度設定(熱湯の温度)再加熱機能
お湯の温度は80℃から90℃以下が多いですが、再加熱機能で熱湯に近い温度までできるウォーターサーバーもあります。お湯の温度はサーバーにより異なるので、どこまで熱いお湯が出るかを確認するようにしてください。
お湯の温度が低いとカップスープやカップラーメン、フリーズドライ食品など、適さない食品もあるので注意が必要です。
再加熱機能を持ったウォーターサーバーの例
サーバー名 (会社名) | お湯の温度 |
---|---|
クリクラFit (クリクラ) | 85~90℃ 再加熱:90~93℃ |
AQUA WITH (アクアクララ) | 85~95℃ 再加熱:約95℃ |
サントリー天然水ウォーターサーバー | 約85℃ 再加熱:約92℃ |
自宅でカフェ気分を手軽に堪能したい人にもおすすめです。
◎炭酸水
炭酸水を自宅で簡単に作れるウォーターサーバーもあります。好みの炭酸水の強度に調整できるサーバーもありペットボトルの炭酸水よりも便利です。
炭酸水を作れるウォーターサーバー
サーバー名 (会社名) | 特徴 |
---|---|
キララスマートサーバー (kirala) | 炭酸水の強度を調整できる |
クリクラShuwa (クリクラ) | ボタン一つで強炭酸水が出る |
ウォーターサーバーの機能を追加すれば料金は上がりますが、利便性を考えたとき料金を払う価値はあるでしょう。
⑦水道水を使うタイプ
ここまでは主に宅配水の選び方でしたが、水道水を使ったウォーターサーバーもあるので紹介します。水道水を専用カートリッジでろ過した衛生的な水が使い放題です。もちろん、お湯も使えます。
会社名 | 特徴 |
---|---|
ハミングウォーター | 定額3,300円(税込)で使い放題 |
エブリィフレシャス | 定額3,300円(税込) tallサーバーは再加熱機能付きで熱湯も使え |
ウォータースタンド | 定額4,400円(税込)のガーディアンサーバーは省エネ設計で電気代を節約できる |
【ケース別】ウォーターサーバーの選び方|「赤ちゃんがいる家庭」「一人暮らし」「とにかく安くしたい」ときに優先すること
前の項目では、ウォーターサーバーを選ぶとき大切なポイントについて解説しました。次に、あなたの家庭の状況に合わせてどのポイントを重視するかを考えていきましょう。ここでは4つのケースを想定しています。
ケース①赤ちゃんがいる家庭
赤ちゃんがいる家庭はミルク作りや離乳食でウォーターサーバーを利用する機会も多いです。赤ちゃんの体に合う水を選ぶことが重要になります。
天然水とRO水がありますが、ミルク作りにはRO水がおすすめです。RO水にはミネラル分が含まれていないからです。ミネラルの種類や多さによっては赤ちゃんの体に合わないおそれもあります。
また、赤ちゃんが成長したときのことを考えて、チャイルドロック機能など安全機能が充実したウォーターサーバーも検討してください。
簡易的なチャイルドロック機能はどのサーバーでも付いていますが、安全性を増すために2重チャイルドロックがあるものがいいです。
それから、子供がいたずらしづらいのは床置き型です。高さがある分子供の身長では、お湯を出すコックに手が届きません。
ケース②一人暮らし
一人で水を消費できない可能性が高く、旅行や帰省で部屋を長期間空けることもあります。そのため、都度注文できるウォーターサーバーがおすすめです。水の種類は天然水で好みの味を見つけるのもよいでしょう。
1人暮らしはサーバー選びも個性を発揮できます。部屋の広さや雰囲気に合ったおしゃれなサーバーを設置することができます。思い通りにしやすい1人暮らしのメリットを活かしましょう。
ケース③とにかく安くしたい
ウォーターサーバーにあまりお金をかけたくないときは、RO水がいいです。そして、レンタル無料のサーバーを使いましょう。機能性があまりないので電気代はかかりますが、トータルコストは抑えられます。
このようにすれば、1ヶ月24Lを注文しても3,000円弱で使うことが可能です。
ケース④「水を多く使う」
家族が多く水を多く使う家庭は、宅配型ではなく水道水を使ったウォーターサーバーがおすすめです。定額制で水は使い放題なので、家族の飲み水や料理を作るときでも遠慮なく使えます。
水道水を浄化する仕組みなので天然水は飲めませんが、月々3,000円代から利用できるのは魅力的です。
ウォーターサーバーの選び方で注意するのはここ!失敗して後悔したくない方必見
最後に、ウォーターサーバーを選ぶときに気をつけていただきたいことをまとめました。知らずに契約してしまうと「止めておけばよかった」となりかねません。
ボトルの注文ノルマ
水ボトルを月に注文する本数が決まっているウォーターサーバーがあります。いわゆる「ノルマ」といわれるものです。
ノルマがあるのはサーバー代や配送料を無料にしていたり、安くしていたりするため、水の注文が少な過ぎるとないと会社側に利益がないからです。
水を飲み切れてなくてもどんどん配送されてくるので、水ボトルが貯まってしまって消費期限切れになる可能性もあります。仮に、水ボトルが貯まったとしても休止できますが、続けて休止すると手数料を請求されます。
そのため、どれくらいのノルマがあるのかは事前にチェックしなければなりません。ただ、ノルマといっても基本的には消費できると考えられる本数です。通常通りに飲んでいけば、ノルマを心配する必要はないでしょう。
どうしてもノルマがあるのが気になる人は、ノルマがないウォーターサーバーがいいです。例えば、アルピナウォーター、アクアクララなどがあります。
違約金(解約金)
一定の契約期間利用することを条件に水の料金を安くしているウォーターサーバーもあります。しかし、契約期間内で止めてしまうと違約金を支払わなければなりません。違約金は10,000円程ですが、中には20,000円くらい請求されることも。
事前の契約内容は分かっていても、使ってみたら想定外のランニングコストがかかって、止めるケースも考えられます。万一、解約することになったときの費用や手続き方法は確認しておきましょう。
トラブルが発生したときの対応
サーバーが故障したときどのような対応をしてくれるのかも契約時には確認が必要です。調子が悪いサーバーを使い続けると、発熱や発火の恐れがあります。
ウォーターサーバー会社ではお客様サポートを用意していますが、すぐにつながるのか、迅速な対応ができるのかは分かりません。口コミサイトなどで確認しておくと安心です。
ウォーターサーバーで快適な生活をするために「正しい選び方」を知ろう!
ウォーターサーバーがあればいつでも美味しい水を飲めます。いつでも、お湯が出るので忙しい朝の朝食作り、赤ちゃんが急に泣き出したときのミルク作りなどにも役立ちます。ウォーターサーバーはあなたの生活を快適なものに変えてくれるものになるでしょう。
ただし、間違った選び方をしてしまえばストレスになってしまいます。そのために、ウォーターサーバーを利用する目的をはっきりさせて、どんな機能があれば便利になるのかを知ることが大切です。
今のウォーターサーバーは水の種類やサーバーの機能など選ぶポイントが多く迷ってしまいます。本記事で紹介したポイントを参考にして、よりよいウォーターサーバーを見つけてください。