「プログラミングスクールに通いたいけど『やめとけ』と言われる理由が気になる」
「『やめとけ』と言われてもプログラミングのスキルを活かして転職したい」
プログラミングスクールに通えば誰もが目標達成できるとは限りません。だから、失敗してお金と時間を無駄にしたら嫌ですよね。「やめとけ」と言われれば、決断が揺らいでしまいますよね。
そこで、本記事では「プログラミングスクールやめとけ」と言われる理由を調査しました。理由を知ることで「自分には関係ないからプログラミングスクールに通っても大丈夫だ」と思えるようになります。
また、次のことも分かります。
- 主なプログラミングスクールの転職率や学習完了率
- プログラミングスクールが向いている人・向いていない人
- 初心者がプログラミングスクールを選ぶ条件
参考にしていただいて、プログラミングスクールで学ぶ自信をつけてください。
「プログラミングスクールやめとけ」と言われるのはなぜ?理想だけなく闇の部分もあることを知ろう
なぜ「プログラミングスクールやめとけ」と言っているのかを知ることも大切です。プログラミングスクールの良い部分だけでなく、闇の部分を知れば本気でプログラミングスクールで学ぶべきなのか判断できるようになります。
①就職や転職につながるとは限らない
プログラミングスクールでスキルを身に着けたとしても、理想の就職先や転職先に行けない人もいます。なぜなら、プログラミングができることはあなたの評価の一部に過ぎないからです。
採用する企業は、あなたの人間性やこれまでの実績も評価の基準にしています。だから、プログラミングスキルと合わせて、他の部分でも自己アピールができるようにしておく必要があります。
また、海外にも優秀なプログラマーがいます。日本よりも物価水準が低い国のプログラマーを採用すれば、人件費を抑えることも可能です。プログラミングのスキルは海外の人との競争になることも自覚しなければなりません。
②現場で活かせる知識が身につかない
プログラミングスクールで学ぶことは基本的な知識が多く、実際の現場で即戦力として活躍できる可能性は少ないです。プログラミングは経験を積むことが大切。だから、プログラミングスクールで学んだことがすぐに活かせないと言った意見もあります。
③授業料が高い
プログラミングスクールの授業料は40万円から90万円くらい。1ヶ月あたり10万円~20万円が相場です。もし、失敗したら支払った授業料も無駄になってしまいます。だから、相当の覚悟を持って挑む必要があるのです。
もし、20代後半の男性がプログラミングスクールに通うとすれば、月収の2倍から3倍の金額です。簡単に決断できる額ではありません。
④独学可能
YouTubeで「Python超入門」「世界一わかりやすいHTML講座」など初心者向けプログラミング情報を発信している人もいます。プログラミングは簡単に独学できるのです。しかも無料で。
また、プログラミングは本や参考書を使っても独学可能です。かかる費用は本代だけです。さらに、プログラミングスクールで高い授業料を払わなくても、自分でプログラミングを学べるサイトがあります。
例えば、
- SAMURAI TERAKOYA…WEBサイト制作やWEBアプリの開発
- 本気のパソコン塾…WEBデザイン、WEBプログラミング
- ドットインストール…WEB制作
これらは、月々数千円程度で独学できるサイトです。教材や動画コンテンツで自主学習できるようになっています。プログラミングスクールで何十万円も出す必要がありません。
⑤時間を無駄にしてしまう
プログラミングスクールの学習期間は3ヶ月から6ヶ月が多いです。転職のために働きながら学ぶのであれば、仕事から帰宅後、休日などの時間を使う必要があります。時間をかけて理想の転職につなげられればいいですが、転職に失敗したらかけた時間が無駄になってしまいます。
もちろん、プログラミングの技術や知識はかけた時間だけ身についているので、すべてが無駄というわけではありません。しかし、転職がうまくいかなければ「何のために時間をかけたのか」と思ってしまうでしょう。
⑥期間内に学習が終わらない
プログラミングスクールで本気で勉強しても期間内に終わらなければ転職サポートを受けられない場合もあります。サポート延長もありますが、追加費用がかかることも。期間内に終わらない人がいるかどうかは、プログラミングスクールの学習完了率で分かります。
すべての人が期間内に終わるわけではないことを知っておきましょう。付いていくためには早め早めに課題を終わらせたり、期間内はプログラミングの勉強を優先するスケジュール調整も必要です。
⑦悪質なプログラミングスクールがある
悪質なプログラミングスクールの例として
- 公式サイトに入会金や授業料などの情報が不明
- 具体的な学習内容が分からない
- 示した費用よりも高額な費用を要求する
などがあります。
また、無料のプログラミングスクールでは紹介された会社以外に転職すると違約金を請求するところもあるので注意が必要です。
簡単にフリーランスになれるなど誇大広告を出して生徒を募集しているプログラミングスクールは疑った方がいいでしょう。
プログラミングスクールは「やめとけ」といわれるけど実情ってどうなの?代表的なスクールの転職率(就職率)や実績を調査
プログラミングスクールの中には、転職率や学習完了率(途中離脱率)を具体的な数値で発表しているところがあります。そこで、プログラミングスクール5つの公式サイトを確認してみました。
実績があることが分かれば、「やめとけ」と言われても安心です。あとはプログラミングスクールを信じて前に進むだけです。
※各プログラミングスクールの転職成功率などの実績は「所定の学習を終えた」など条件があるのでご注意ください。
テックキャンプ
テックキャンプは未経験から10週間でITエンジニアを目指せるプログラミングスクールです。
◎実績※
- 転職成功率:98%
- 学習完了率:80.1%
※出典:https://tech-camp.in/expert
転職サポート
条件はありますが、学習終了後の転職を保証しています。転職後に年収アップした卒業生も多く、「ITエンジニア」になってよかったと満足度も高いです。
テックキャンプではゼロからオリジナルアプリ作成の経験を積むことができるので、面接のときに実績としてアピールできます。
学習サポート
学習を継続させる仕組みとして、専属ライフコーチによる学習進捗の管理があります。学習スケジュール作成からモチベーションの維持までのサポートです。また、プログラミング講師にもいつでも質問し放題なので、不明点を残さず次の学習に進んでいけます。
テックアカデミー
テックアカデミーは現役のエンジニアから学べるプログラミングスクールです。講師は、厳しい選考により選ばれており、講師の通過率10%しかありません。
◎実績
- 転職成功率:不明
- 学習完了率:不明
転職サポート
公式サイトでは転職成功率は具体的な数値を確認できませんでした。しかし、転職保証コースがあるため高い実績があると推測できます。転職活動では専属のキャリアカウンセラーによるサポートがあり、1000社以上の未経験者向け求人を持っています。
学習サポート
学習完了率も公式サイトでは確認できませんでしたが、よくある質問には「ほとんどの方が受講期間内に完了」との回答がありました。
マンツーマンのチャットサポートがあり、分からないことがあっても、毎日15時から23時まで質問可能です。また、週2回ビデオチャットによる相談もできるようになっています。
侍エンジニア
侍エンジニアは実務経験が豊富にあるプロのエンジニアが専属で教えてくれるプログラミングスクールです。
◎実績※
- 転職成功率:99% 途中離脱率:2.1%
※出典:https://lp.sejuku.net/
転職サポート
侍エンジニアには転職保証コースがあります。転職保証コースの講師は3年以上の経験があるプロのエンジニアなので、現場に出てすぐに役立つ技術を習得可能です。エンジニアに特化した履歴書や職務経歴書の添削を受けられるのも転職を有利に進められるポイントでしょう。
学習サポート
チャットによる質問もありますが、24時間いつでも聞ける掲示板があります。夜中に勉強をしているときもタイミング次第ではすぐに回答が返ってくるので便利です。また、受講生同士の交流イベントも見逃せません。情報交換をすればモチベーション維持も可能です。
侍エンジニアを卒業した後も教材や質問掲示板は無料で利用できます。現場で誰に聞いてよいか分からないときや最新の知識の確認もできるのはありがたいです。
DMM WEBCAMP
DMM WEBCAMPは未経験者に特化した学習カリキュラムがあり、短期集中でエンジニアを目指せるプログラミングスクールです。
◎実績※
- 転職成功率:99%
- 学習完了率:不明
※出典:https://web-camp.io/commit/
転職サポート
DMM WEBCAMP独自のキャリアメソッドを使って転職サポートしてくれます。例えば、「Will Can Must」シートによる自己分析で本当にやりたいことを見つけるきっかけにできます。企業の採用動向を取り入れた面接対策もあり、印象に残る志望動機を伝えられるでしょう。
学習サポート
学習完了率は記載がありませんでしたが、
しっかりとサポートを行うので、途中で挫折する人は少なく、1%にも満たないです
引用元:https://katsuhiroblog.com/dmmwebcamp-frustration/
といった情報がありました。途中で挫折する人は少ないことが分かります。
モチベーション管理してくれる「ライフコーチ」と技術的な質問に答えてくれる「メンター」がいることも継続しやすい理由でしょう。現役エンジニアが高く評価している学習プログラムがあるのも心強いです。
テックアイエス
テックアイエスは1年間の長期PROスキルコースもあるプログラミングスクールです。学習期間とキャリアサポート期間が6ヶ月ずつあります。
◎実績
- 転職成功率:不明
- 学習継続率:不明
転職サポート
実務未経験からエンジニアになれるように対応してくれます。転職だけでなく、新卒や初めての就職の人までが対象です。就職や転職には欠かせないポートフォリオの指導もしてくれるので、未経験でもプログラミング実績をアピールできます。
学習サポート
平日にコツコツできるプランや休日にまとめてできるプランなど受講生のニーズに合ったプランを選べます。また、受講生同士で協力してチーム開発をするので、決められた役割を全うする力やコミュニケーション力も身に着けられます。
プログラミングスクールに向いている人|「プログラミングスクールはやめとけ」といわれるものの人によっては理想の会社へ就職や転職できる
プログラミングスクールで学ぶことに向いているのはどのような人でしょうか。特徴を3つ紹介します。
プログラミングスクールで学んだあとのビジョンができている人
プログラミングスクールは挫折する人も一定数います。挫折する人の多くは何となくプログラミングを勉強している人です。
将来の目標やはっきりとしたビジョンがあれば、プログラミングで成功する確率が高くなります。例えば、ゲームが好きなのでゲーム会社に転職して活躍したいと言った目標があれば続けられるはずです。
また、ビジョンがあれば目的に合わせたプログラミングスクール選びができるので挫折し難くなります。「将来はフリーランスエンジニアになりたいから、需要が高い言語を学べるプログラミングスクールにしよう」といった決断ができます。
エラーの繰り返しに耐えられる人
プログラミングはエラーが頻発してイライラすることがあります。時間をかけて改善してもまたエラーが出ることも日常茶飯事です。このようなエラーを自力で解決したり、誰かに聞いて解決する能力がある人はプログラミングを学んでも安心です。
例えば、エラーに耐えられるのは次のような人です。
- 感覚的に物事を判断しない人
- コツコツとした作業の重要性を知っている人
- プログラミングへ好奇心がある人
このようなことを意識してプログラミングスクールで学ぶようにしましょう。
自己投資で成長したいと考えている人
プログラミングスクールは自己投資であり、自分の将来が有利になると考えるようにしましょう。プログラミングスクールはお金と時間はかかりますが、大きなリターンを得ることも可能です。
プログラミングの技術を身に着ければ手に職が付くので、転職に有利です。あなたの能力を認めてくれて、高い給料を出してくれる会社で仕事ができるようにもなります。将来はフリーランスとして自分のやりたい仕事をできる可能性も秘めています。
ちなみに、みずほ情報総研株式会社の「IT 人材需給に関する調査(2019年3月)」※によれば、IT人材は不足しており今後も不足傾向は続くと予測が出ています。つまり、プログラミングなどIT技術を持っている人は重宝される人材なのです。
プログラミングを学ぶのは将来性があり、投資する価値があるといえるでしょう。
※出典:https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/houkokusyo.pdf
こんな人はプログラミングスクールはやめとけ|挫折してお金と時間を無駄にする可能性大
プログラミングは一朝一夕には習得できないスキルです。中途半端な気持ちで始めてしまうと後悔してしまいます。やはり、不向きな人もいるので特徴を解説します。
簡単に稼げるようになると思っている人
簡単に稼げるような宣伝文句があるので、プログラミングスクールさえ通えば、初心者でもエンジニアになれると勘違いする人がいます。ただし、プログラミングには覚えるべき専門用語が多いです。また、パソコンの操作スキルも求められます。
なので、まったくプログラミングに関わったことがなかったり、興味がなかったりする人が、お金を稼ぐ手段としてプログラミングスクールで学ぶのは向いていません。
プログラミングスクールにすべて任せれば安心と思っている人
スクールできめ細やかな指導を受けられるとしても、学習をするのは自分自身です。業界大手のプログラミングスクールでも、期間内の学習完了率は8割を切ると言われています。事前にカウンセリングを受けて始めても挫折する人がいるのです。
プログラマーは常にわからない事の検索と勉強の繰り返しです。積極的に自分で調べて自分のスキルをあげる意気込みがない人には向いていないでしょう。
未経験者でも失敗しないプログラミングスクールの条件とは?「やめとけ」といわれても安心して選べる
「プログラミングに興味がある」「プログラミングで稼ぐ目的もある」と言う人は「やめとけ」と言われてもプログラミングスクールで学ぶべきです。
ただし、どんなプログラミングスクールでも良いわけではありません。ここで解説する条件を確認して選んでください。
実績や評判
プログラミングスクールの中には、転職成功率や学習完了率などの数値を公式サイトで発表しているところもあります。実績を確認できるプログラミングスクールを選ぶようにしましょう。
特に学習完了率(挫折率)は途中で挫折せずに続けられるかどうかの重要な指標です。学習完了率が高いということはそれだけ学習サポートが充実している証拠です。
具体的な数値が分からないプログラミングスクールは、卒業生の声や口コミサイトを参考に判断してください。
講師の質
現場で実際に活躍している現役のエンジニアが講師をしているプログラミングスクールがおすすめです。現場での感覚や実践していることを教えてくれる講師から学んだ方が、転職後に即戦力として活躍する技術が身につくからです。
中には、プログラミングスクールの卒業生や大学の講師などが教えている場合もあるので気をつけてください。現場で活かせる技術を学べない可能性が高いです。
学習スタイル
プログラミングスクールの学習スタイルは、オンラインと通学があります。仕事をしながらプログラミングを学ぶときは、オンラインが効率的です。忙しいときでもすき間時間に学習できるなど時間に融通が利きやすいです。また、地方の方でも人気の講師の講義を受けられます。
それから、マンツーマンレッスンやグループレッスンがあるかも確認してください。初心者であればマンツーマンレッスンで基礎を徹底的に身に着けるのが良いでしょう。学習スケジュール調整もあるので安心です。
グループレッスンは一緒に学べる仲間と出会えたり、仲間から新たな気づきをもらえたりします。一人で学ぶよりも仲間とともに励みたい人はグループレッスンも検討してみてください。
「プログラミングスクールやめとけ」はあなたに当てはまるとは限らない|肝心なのは目的と正しいスクール選び
「プログラミングスクールやめとけ」と言われる理由を知ることで、逆に自信を持てるのではないでしょうか。「その程度の理由だったら受け入れられるし、解決する方法はいくらでもある」と思えるからです。
ただ、プログラミングスクールがどんなに徹底的にサポートしても、そもそもプログラミングが向いていない人がいるのも事実です。挫折しないために「プログラミングに興味あるか」「プログラミングを学ぶ目的があるか」を再確認してみましょう。
ぜひ、あなたに合ったプログラミングスクールを選んで、目標に向かって進んで行ってください。