ネット証券会社のおすすめ比較!実際に利用してわかった使いやすいネット証券をランキング形式で紹介!

「いろんなネット証券を比較したけど、種類が多くて迷ってしまう」
「ネット証券で取扱いしている商品の種類は何があるんだろう?」

日本証券業協会の調査(2022年12月19日)によると、調査対象会員270社のなかでインターネット取引を行っているのは、91社との発表がありました。これだけ多くの会社が存在するのであれば、迷ってしまうのも当然ですよね。

そこで、本記事では「ネット証券の種類」を特徴別に解説しています。会社名(サービス名)を例示しているので、それぞれのネット証券の良さをイメージできるでしょう。他にも、

  • ネット証券で扱っている商品の種類
  • ネット証券で開設できる口座の種類

も分かります。最後までお読みいただき、ネット証券選びの判断材料にしてくださいね。

ネット証券の種類を特徴別に紹介!「費用を抑えたい」「少額から始めたい」など目的に合ったネット証券を見つけられる

投資目的により選ぶべきネット証券の種類は違います。そこで、ネット証券の特徴を解説し、具体的にどのような種類のネット証券があるかをまとめました。

手数料の安さ

ネット証券は、投資家がインターネットを使って自分で取引を行います。だから、「店舗運営コストがかからない」「選任の担当者をつけないことで人件費がかからない」といった理由で、コストを抑えられるのが特徴です。その分、手数料を安くすることができます。

例えば、手数料(税込)が比較的安いネット証券の種類には、次のような会社があります。

証券会社/取引額 10万円 50万円 100万円
SBIネオトレード証券
(一律プラン)
88円 198円 374円

DMM株

(1約定ごと)

88円 198円 374円

楽天証券

(超割コース)

99円 275円 535円

見方によっては手数料の違いはあまり大きくないように感じますが、取引額や回数が増えれば大きな差です。取引コストを安く抑えたいときは数十円の差でも見逃さないでください。

ミニ株(単元未満株)の取り扱いがある

株式は基本的に100株単位で取引するときの売買単位(1単元)が決まっています。仮に、ある銘柄の株が1株10,000円だとしたら、購入するために100万円を用意しなければなりません。

株を始めたばかりの人が、いきなり100万円を投資するのはリスクが高いです。そこで、リスクを抑えて1株単位から取引できるのが「ミニ株(単元未満株)」です。ミニ株だったら、いろいろな銘柄を少ない資金で複数持つこともできます。

複数の銘柄を持つことで、それぞれの株の値動きの違いを体感できます。「銘柄により何が要因で、株価が上がったり下がったりするのか」を勉強するのもおすすめです。

また、配当金を受け取ることも可能です。ミニ株で取引したいときは、次のようなネット証券に注目しましょう。

証券会社 サービス名 取引銘柄数
マネックス証券 ワン株 東証、名証の全銘柄
SBI証券 S株 東証の全銘柄
auカブコム プチ株 東証、名証の全銘柄
LINE証券 いちかぶ 1500銘柄以上
野村證券 まめ株 東証、名証の全銘柄

ちなみに、LINE証券の一株は最低の取引額が100円からです。ミニ株であれば数百円から数千円で取引できるようになります。

夜間取りができる

基本的に株式取引ができるのは、証券取引所が開いている時間帯だけです。JPX(日本取引所グループ)によると日本国内株の場合、表のようになっています。

売買立会時間

午前立会:9時~11時30分

午後立会:12時30分~15時

注文受け継時間

8時~11時30分

12時5分~15時

※土日祝日、1月1日~1月3日、12月31日は休業日

ところが、夜間取引できるネット証券を使えば上記の時間帯以外でも、株式を売ったり買ったりできるようになります。

実際に、証券取引所が開いてみないと結果が分からない「夜間注文」ではなく、リアルタイムで取引できる「PTS取引(私設取引システム)」というのも大きなポイントです。

夜間取引ができるネット証券は数少ないですが、以下の3社があります。

証券会社 取引時間(現物取引)
SBI証券

8時20分~16時

16時30分~23時59分

松井証券

8時20分~15時30分

17時30分~23時59分

楽天証券

8時20分~16時

17時~23時59分

海外の株式を取り扱いしている

海外株式には、アップル、マイクロソフト、テスラなどの米国株をはじめ、成長が著しい中国株、これから成長する見込みがある新興国株があります。日本株にはない魅力を持った株式が存在し、投資対象を広げたい投資家におすすめです。

ただ、ネット証券では海外株式の種類や取り扱いしている数に違いがあります。また、海外株式は取引手数料が、日本株よりも高い傾向があります。

海外株式投資を始めるときは、取扱い数が多く、比較的手数料が安いネット証券を検討してみてください。例えば、次のようなネット証券が海外株式投資には向いています。

証券会社 取引可能な海外株式 銘柄数 売買手数料
マネックス証券

米国株

約5,300 約定代金の0.495%
中国株 約2,600 約定代金の0.275%
SBI証券 米国株 5,800以上 約定代金の0.495%
中国株 1,300以上 約定代金の0.286%
韓国株 70以上 要確認
アセアン株 500以上 要確認
auカブコム証券 米国株 約1,800 約定代金の0.495%
松井証券 米国株 1,600以上 約定代金の0.495%
楽天証券 米国株 5200以上 約定代金の0.495%
中国株 1,600以上 約定代金の0.275%
アセアン株 約240 要確認

ネット証券の中には、韓国株、ロシア株、アセアン株など幅広く扱っている会社もあります。

IPO投資ができる

上場する前の会社の株を割安で購入し、上場後に売却すれば大きな利益を得られやすいです。このような取引手法を「IPO投資」と呼びますが、基本的にIPO投資できるかは抽選で決まるため、当選しない限り始められません。

しかも、上場前の株は人気があるため、競争率が高くなかなか当選しません。そのため、簡単に参入することは難しいです。ただし、ネット証券の中にはIPO投資できるチャンスが多い会社があります。

例えば、次のようなネット証券です。IPO取り扱い銘柄数が多かったり、初心者でも当選しやすい平等抽選などの特徴に注目してください。

証券会社 特徴
SBI証券

IPOの取り扱い数が多い

新規上場企業125社のうち122社を取り扱い※2021年

次回以降の当選率を上げてくれる「IPOチャレンジポイント」あり

楽天証券

完全平等抽選なので初心者でも当選しやすい

IPOの取り扱いが増えている

例:2019年の26社⇒2021年74社

auカブコム証券

IPO投資に特化した「IPOLab」というスマホアプリがある

5大証券会社「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」引き受けのIPO銘柄も対象

SMBC日興証券

主幹事数(26社)・取引銘柄数(80社)ともにトップクラス※()内は2021の実績

「ソフトバンク」「JR九州」などの大型IPOの主幹事証券の実績もある

野村證券

ネット取引の場合、当選確率は完全に平等抽選される

前受金なしで申し込みできるので、多くの抽選に参加できる

ネット証券の取扱商品の種類|NISAにおすすめの商品も合わせて解説!

ここでは、ネット証券で取引できる商品を種類別に解説します。それぞれの特徴やメリットデメリットがわかるので、「どの商品が向いていそうなのか?」を判断しやすくなります。

国内株式

国内株式は、これから株式投資を始める人にも取引しやすい商品です。ネット証券では約1,000銘柄から約4,000銘柄の国内株式を扱っています。

テレビやネットをみていればCMでいろんな企業名が出てきますし、日常生活でも馴染みがある企業は多いです。このような企業をピックアップし株価をチェックしながら、投資対象にするかを決められます。

また、企業の情報はニュースやネットでも大きく取り上げられることも多く、動向を把握しやすいです。まずは、国内株式の取引から始めて、投資に慣れていくのも方法の一つです。

海外株式

アップルやアマゾン・ドットコムなど世界的に有名な企業の株もネット証券で取引可能です。国内株式よりも多くの銘柄を扱っているネット証券もあります。例えば、SBI証券は国内約3,000銘柄に対して、海外は米国株だけで約5,800銘柄あります。

海外株式の魅力は、「高い配当」や「大きな株価上昇」があることです。また、円安になったときに、為替差益を得られるメリットもあります。

ただし、国内株式と比べて入ってくる情報は少ないです。自分自身で積極的に海外のニュースサイトをみたりする必要があります。また、国によっては政治不安や紛争などで、株価が大きく変動するリスクも考えなければなりません。さらに、円高になったときに損をしてしまうこともあります。

海外株式は、自分で情報収集でき、大きな利益や成長を期待できる企業に投資したい人に向いています。

投資信託

投資信託とは、運用の専門家が投資家から集めたお金を株式や債券、不動産などに投資し、運用する商品です。銀行でも勧められることが多い商品ですが、ネット証券でも取引できます。

投資信託は、国内株式や債券などいくつかの金融商品で構成されているのでリスク分散ができます。また、積立投資信託もあり少額から始められるのもメリットです。

デメリットとしては運用を専門家に任せているため「信託報酬」という手数料がかかることです。手数料により利益が少なくなってしまう可能性があるので注意が必要です。

投資信託は、日経平均株価に連動して運用益が決まるような商品もあります。このような商品の仕組みが分かりやすい投資信託を選んで、投資のコツをつかむために利用するのもありです。

債券

債券とは有価証券の一つです。国や政府、地方公共団体、企業などが資金調達のために投資家から借り入れるために発行します。債券には利率や償還日が決められており、持ち続ければ一定の利子を受け取ることができます。また、償還日を待たずに売却することも可能です。

例えば、債券の代表的な商品である「日本国債」をネット証券でも取扱いしています。日本国債は安全性が高いので、長期的に安定して運用したいときに向いている商品です。

ただし、ネット証券では債券の取り扱いをしていない会社もあります。また、取り扱い数も国内債券は数種類しかありません。SBI証券では7種類、楽天証券やマネックス証券では3種類です。

NISAにおすすめの商品

NISAは金融商品の配当や売却で得られた利益に対して税金がかからなくなる制度です。制度が使える金額は決められていますが、非課税になるので利益を得やすい、投資を始めるきっかけになるなどの効果があります。

NISA用の口座もネット証券で作り、自分で国内株式を買ったりできます。ただ、株式は大きな利益を出しやすい代わりに、大きく損をするリスクがあります。そのため、投資初心者は、投資信託から投資の世界に飛び込むの一つです。

中でも、国内株式型やバランス型の投資信託がおすすめです。投資のリスクを抑えられ、安定した収益が見込めます。さらに、つみたてNISAを利用して少しずつ投資額を増やしていくこともできます。

ネット証券で開設できる口座の種類|口座開設前に理解すれば税金の申告も不安なし

ネット証券では、損益の状況により確定申告をしなければなりません。会社員など馴染みがない人には面倒だと思うかもしれません。しかし、口座の種類を理解しておけば、手間を省くことができます。

ネット証券の口座には3種類あるので、それぞれを解説します。

特定口座(源泉徴収あり)

源泉徴収ありの特定口座は、自分で確定申告をしなくてもいい口座です。書類の作成や納税を証券会社が代わりに行ってくれます。

メリットは、扶養に入って投資をしている人は、いくら利益が出ても扶養から外れないことです。例えば、専業主婦が株で稼いでも、会社員として働く夫の扶養から外れません。

デメリットは、納税の必要がないのに税金を納めてしまう可能性があることです。譲渡益が20万円より少ないときのように、利益が少ないときでも、源泉徴収ありでは自動的に税金を引かれてしまいます。

特定口座(源泉徴収なし)

源泉徴収なしの特定口座は、証券会社が書類の作成は行ってくれますが、自分で確定申告をしなければならない口座です。

メリットは、払う必要がない税金を納めずに済むことです。例えば、譲渡益が20万円以下の会社員の場合、年末調整をすれば所得税の確定申告そのものが不要になります。

デメリットは、証券会社から年間取引報告書などをもらえるとは言え、自分で確定申告をしなければなならないことです。慣れていない人は面倒だと感じるでしょう。

一般口座

一般口座は、投資家自らで譲渡損益を計算し、確定申告をしなければならない口座です。

一般口座のメリットは、上場していない未公開株の取引に使えることです。特定口座では、投資信託や上場している株式しか管理できません。デメリットは、年間取引報告書を自分で作成し、確定申告をしなければならないことです。

ネット証券の口座の種類まとめ

ネット証券の口座には3種類ありますが、いずれの口座を選ぶかはケースバイケースです。学生、主婦(夫)、会社員などの属性、譲渡益の大小によりメリットやデメリットが変わってきます。

また、ネット証券によって条件の違いはあるものの、あとから口座変更することは可能です。変更のタイミングは、基本的に年初の取引をしていないときです。1年間通してネット証券を利用してみて、どの口座が向いているのかを判断するのも良いでしょう。

【補足】NISA口座

ネット証券ではNISA用の口座を作ることもできます。ただし、NISA口座を開設するには最初に、特定口座(源泉徴収あり)、特定口座(源泉徴収なし)、一般口座のいずれかを作る必要があります。

ネット証券にNISA口座だけを開設することはできないので注意しましょう。

ネット証券の種類を投資スタイルで選ぶには?|初心者はリスク分散で長期運用できるネット証券がおすすめ

ここでは、投資スタイルごとに向いているネット証券を紹介します。

コツコツと長期投資できる

長期投資とは、数年から数十年かけて投資を行うことです。長期といっても何年以上という定めはありません。長期的なスパンで見ると経済は右肩上がりで成長を続けています。経済成長の流れに乗って、コツコツと利益を積み上げて行けるのが長期投資の特徴です。

短期的に大きな利益を出すことは期待できませんが、少しずつ積立しながら投資できるので、初心者にもおすすめの手法です。

長期投資に向いているネット証券

LINE証券

1株数百円から有名企業の株を購入できる

投資信託へ少額100円からつみたて投資も可能

スマホから株式投資ができる

楽天証券

つみたてNISAの取り扱い商品が多い

100円から1円単位で積立できる

楽天ポイントを使って運用できる

auカブコム証券

プチ株(R)を100円から購入できる

プレミアム積立(R)で好きな銘柄を毎月500円~積立可能

Pontaポイントをプチ株の購入にも使える

デイトレードで利益を上げる

デイトレードとは1日に何度も株を売買して利益を得る手法です。株価は刻一刻と変化するので、細かな値動きを見ながら投資をします。うまく運用できれば、少ない資金を短期間で増やすことも可能です。

デイトレードに向いているネット証券

松井証券

1日の約定代金50万円までは手数料無料

最小限のクリックで取引できるハイスピードツールがある

信用取引の手数料が無料

SBI証券

1日の約定金額100万円まで手数料が無料

スピーディーに注文できる取引ツールがある

銘柄分析機能やアラートサービスなど機能が充実している

成長株に投資し大きな利益を期待する

成長株投資は、将来大きな成長が見込まれる企業に投資する方法です。「グロース株投資」とも呼ばれます。売上高の成長率を分析したり綿密なリサーチをしなければ、成長株を見つけることは難しいです。しかし、期待通りになったときは、大きな利益をあげられます。

成長株投資に向いているネット証券

ネックス証券

成長が著しい米国株や中国株の取り扱い数が多い

1日定額手数料コースは、約定金額100万円以下であれば、550円(税込)

豊富な投資情報があり短期的な取引にも役立つ

ネット証券は種類が豊富!目標を決めて最適なネット証券を選ぼう

ネット証券は種類が豊富ですが、それぞれに特徴があります。手数料や取扱銘柄数、取引ツールなど選ぶための判断材料は様々なので、あなたに合ったネット証券を見つけられるでしょう。

最適なネット証券で口座開設するには、目標を決めることも大切です。何のために投資を始めるのか事前に分かっていれば、目的に合ったネット証券を利用でき、目標達成に近づきやすくなります。

いろんなネット証券の種類や特徴を比較し、ベストなネット証券で投資を始めてくださいね。