ネット証券の手数料を徹底比較!全10社の手数料が安い証券会社をランキングで発表!

「ネット証券は手数料が安いと聞くけど、結局どこが安いの?」
「手数料が無料のネット証券もあるみたい。なぜ、無料にできるんだろう?」

ネット証券は「手数料の安さ」が魅力ですが、すべての会社が同じ手数料というわけではありません。だから、どこを選んでいいのか迷ってしまいます。それに、安かったり、無料だったりすると逆に不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。

そこで、本記事では10社以上のネット証券の手数料を調べて、比較できるように一覧表にしました。また、手数料が無料になっている理由も分かるので、不安を解消して利用できるようになります。

さらに、「コストを抑えながらネット証券を利用する方法」や「お得なキャンペーンで始めやすいネット証券」も紹介しています。最後までお読みいただければ、手数料で満足できるネット証券を見つけられますよ。

ネット証券の手数料が安いのはどこ?おすすめネット証券の手数料を一覧で比較

始めにネット証券の手数料を比較できるように、現物株の取引手数料(税込)を一覧にしました。現物株とは、株式と現金を受け渡して取引できる株式です。

現物株取引とは別に、証券会社から資金(現金や株式)を借りて行う「信用取引」という方法もあります。信用取引は金利や貸株料などの費用が別にかかります。対して、現物株取引は自己資金で行うので、売買手数料のみが発生します。

証券会社 1約定 1日定額制
10万円 50万円 100万円 10万円 50万円 100万円
SBI証券 99円 275円 535円 0円 0円 0円
auカブコム証券 99円 275円 535円 0円 0円 0円
楽天証券 99円 275円 535円 0円 0円 0円
松井証券 - - - 0円 0円 1,100円
GMOクリック証券 90円 260円 460円 0円 0円 0円
マネックス証券 99円 275円 535円 550円 550円 550円
DMM株 88円 198円 374円 - - -
岡三オンライン 108円 385円 660円 0円 0円 0円
SBIネオトレード証券 88円 198円 374円 0円 0円 0円
LINE証券※ 0円 0円 0円 - - -
ネオモバ※※ - - - 220円 220円 440円
SMBC日興証券 137円 440円 880円 - - -
野村證券 152円 524円 1,048円 - - -
立花証券ネットトレード
ストックハウス
88円 264円 517円 220円~550円 990円
※LINE証券は売るときに手数料が発生します。
※※ネオモバの220円は月額サービス料。50万円までの手数料は無料

ネット証券の手数料なぜ?手数料の種類や発生のタイミングを解説

ここでは、ネット証券の手数料に関するいろいろな疑問を解説します。手数料が安い理由や無料になっている理由を知ることで、安心してネット証券を利用できるようになります。

ネット証券の手数料が安い理由

証券会社の店頭(窓口)で取引をすれば、1回あたり2,000円以上の手数料がかかります。対して、はじめのネット証券の手数料一覧で分かるように、ネット証券の手数料は安いです。

主な理由は、

  • 「基本的にユーザー自身で、取引画面を操作し株式の売買をする」
  • 「実店舗を持っていないため、店舗の運営コストがかからない」
  • 「担当者がついていないため、人件費を抑えられる」

などがあげられます。

手数料無料のネット証券がある理由

ネット証券の中には手数料が無料になっているところがあります。例えば、松井証券は25歳以下の人は手数料がまったくかかりません。26歳以上でも50万円までの取引は0円です。他のネット証券でも、1約定では手数料がかかるものの、1日定額制では無料が多いです。

なぜ、手数料を無料にできるかというと、ネット証券は手数料に依存しない収益体制を作り始めたからです。一例をあげると、信用取引の金利や貸株料で収益を増やしていると言われています。

かつて、手数料は証券会社にとって重要な収益源でしたが、様々な方法で収益を得られるるようになりました。そのため、手数料無料化の流れは、今後も続いていくと予想されています。

手数料の種類

ネット証券で株式を取引するときは、「現物取引」か「信用取引」かを選ぶことができます。無料の場合もありますが、基本的には現物取引も信用取引も取引額に応じて、手数料がかかります。

さらに、信用取引には

  • 金利…株式を購入するために借りたお金にかかる金利。例えば、楽天証券では年2.80%(制度信用取引場合)
  • 貸株料…証券会社から株式を借りたときにかかる費用。例えば、SMBC日興証券では、年利1.40%(一般信用の場合)
  • 名義書換料…権利処理手数料
  • 品貸料(逆日歩)…機関投資家などから株式を借りるときの費用。証券会社に資金や株式を貸す会社の株が足りなかったときにかかる

などの費用がかかります。取引の仕方によっては売買手数料以外にも、数種類の手数料がかかるので事前にチェックしてください。

投資信託・米国株(海外株)・つみたてNISAの手数料は別にかかる?

ネット証券では株式の取引以外も可能ですが、他の金融商品になると下記の表のような手数料が必要です。

手数料
投資信託

販売手数料

信託報酬(運用管理費用)

監査報酬

売買委託手数料

信託財産留保額…投資信託を解約するときの費用

米国株

国内株式とは別に手数料が決められている。

(例)楽天証券で1取引あたりの手数料

2.22米ドル以下…無料

2.22米ドル超 ~ 4,444.45米ドル未満…約定代金の0.495%(税込)

4,444.45米ドル以上…22米ドル(税込)

つみたてNISA

購入時手数料は、政令で無料と定められている。

運用管理費用…投資信託に設定されている費用

信託財産留保額…投資信託を解約するときの費用

投資信託やつみたてNISAには、運用管理費用が安い商品も多いです。管理費用が高いとマイナスになる要因になってしまうので、管理費用を比較して選ぶようにしてください。

米国株のような海外株は、手数料の他に為替差益も考慮しなければなりません。為替の状況次第で利益が大きく変わってきます。

手数料が発生するのはいつ?

株式取引で手数料が発生するタイミングは、1約定ごとの取引の場合、株式を購入(売却)したときです。1日定額制の場合は、ネット証券が指定したタイミングで手数料が発生します。

ネット証券の手数料を安くして取引するには?取引プラン・信用取引の仕組みや入出金手数料を知ろう

ネット証券の手数料は、取引の回数や取引方法により変わってきます。ここではできるだけ手数料を安くして取引する方法を解説します。

【取引プラン】1約定制か1日定額制

ネット証券の株式取引には、1約定制と1日定額制の2つのプランがあります。

1約定制は、1回ごとの取引に対して、その都度手数料がかかってきます。「株式取引の頻度が少ない」「一度株を購入したら長期間に渡って保有する」という人は、1約定制が向いています。

対して、1日定額制は、1日に何度取引しても定められた取引金額の範囲内であれば、手数料の額は同じです。1日定額制は、「一日に何度も株式を買ったり売ったりする」人に向いています。

株式投資を始めるとき、「長期的な運用で配当や値上がりを狙うのか」「短期的な売買を繰り返し利益を得るのか」など投資手法を決めることが大切です。そうすれば、取引プランも自ずと決まってきます。

現物取引と信用取引

現物取引は自己資金で株式投資を行うため、手数料を抑えられます。対して、信用取引は証券会社からお金や株式を借りるので、手数料の他に金利がかかります。そのため、利益をプラスにするには手数料と金利を合わせた金額以上の利益が必要です。

信用取引は、自己資金以上の株式取引ができるので、運用の仕方によっては大きな利益を出すことができます。しかし、大きく損をしてしまうリスクもあります。投資に慣れていない初心者は、現物取引で手数料を抑えつつ、株式取引のコツをつかむのがおすすめの方法です。

入出金手数

ネット証券で投資をするためには、証券会社の口座へ資金を入れておく必要があります。口座にお金を入れるには、銀行やATMの手数料がかかるので、これも手数料の一部です。

そこで、入出金手数料を節約するために、証券会社と連携しているネット銀行を選ぶのがいいです。両者が連携したサービスを展開しており、入金が便利になるだけでなく、「普通預金の金利が上がる」「ポイントが貯まる」などメリットがあります。

ネット証券とネット銀行の組み合わせの例
ネット証券 ネット銀行 【サービス名】と主な特徴
auカブコム証券 auじぶん銀行

【auマネーコネクト優遇プログラム】

入出金手数料無料

通常の普通預金金利が年0.001%から年0.10%へ

SBI証券 住信SBIネット銀行

【SBIハイブリッド預金】

清算代金が受け渡し日に、証券口座から銀行口座へ自動的に振り替えられる

普通預金の金利が10倍

楽天証券 楽天銀行

【マネーブリッジ】

入出金手数料無料

普通預金金利5倍

取引に応じて楽天ポイントが貯まる

ネット証券の手数料が安いだけではない!お得に始められるおすすめネット証券5選

ネット証券を選ぶときは、手数料を比較するのはもちろんですが、「初心者でも使いやすい取引画面やツールがあるか」「株式取引に関する情報提供サービスがあるか」などを考慮することも大切です。

さらに、お得に始められる口座開設キャンペーンを実施しているネット証券があれば、より良いです。そのようなネット証券をここで紹介します。

※キャンペーンの中には期間限定もあり、ご覧のタイミングによっては終了している可能性があります。詳しい条件等は、公式サイトでご確認ください。

楽天証券

楽天証券は口座開設数が800万件を突破しており、新規口座開設数でも4年連続でNo.1にもなっているネット証券です。楽天ポイントで投資信託や国内株式(現物)を購入できるのも楽天証券の注目ポイント。

投資信託は全銘柄が買付手数料が無料です。楽天証券のつみたてNISAは100円から始められるなど、コストを抑えて投資をしたい人にも向いています。初めて楽天証券で取引を始める方には、次のようなキャンペーンがあります。

◎楽天証券のキャンペーン例
概要
国内株式&米国株式両方の現物取引で現金が当たる! 現金最大20,000円プレゼント!【抽選】
米株積立デビューキャンペーン はじめて米国積立をすれば200ポイントプレゼント【もれなく】
米国株取引手数料(実質)無料プログラム

総合口座を開設

米国株取引(約定)で取引手数料が全額キャッシュバックされる【もれなく】

松井証券

松井証券はネット証券の中で手数料が最低水準です。日本株の現物取引1日の約定代金合計50万円まで0円。25歳以下は、約定代金に関わらず手数料がかかりません。また、投資信託の信託報酬の一部を松井証券ポイントや現金で還元してくれるのもうれしいポイントです。

すべての米国株を1株単位から購入できるので、世界的に有名なアップルやインテル、マイクロソフトなどの株主になることもできます。松井証券には次のようなキャンペーンがあります。

◎松井証券のキャンペーン例
概要
新規デビュープログラム

口座開設で松井証券ポイントを200ptプレゼント【もれなく】

日本株デビュー応援

20%ポイント還元【もれなく】

最大10万ポイント

マネックス証券

マネックス証券は、日本株の現物取引手数料が55円と安く、投資信託は購入時の申し込み手数料0円なので気軽に投資を始めやすくなっています。また、マネックスカードの投信つみたて決済では、ポイント還元率が1.1%と大きいのも特徴です。ポイントはAmazonギフト券などと交換できます。

マネックス証券は、米国株サービスが充実しているため、米国株デビューをしたい人には特におすすめです。取引手数料は最低0米ドル~、買付時の為替手数料は無料(※見直しにより有料になる可能性あり)です。さらに、次のようなキャンペーンを実施しています。

◎マネックスのキャンペーン例
概要
米国株デビュー応援プログラム 最大3万円まで、米国株取引手数料(税抜)をキャッシュバック

岡三オンライン証券

岡三オンラインは、国内株式現物手数料(定額プラン)が、1日の取引額100万円まで無料です。初心者だけでなく、経験豊富な方にも魅力的なのが、最大3カ月間国内株手数料を全額キャッシュバックしてくれることです。

現物取引の手数料だけでなく、信用取引(新規建/決済)の手数料もキャッシュバックの対象です。さらに、25歳以下はプログラム期間中の取引であれば、国内株式の現物取引の手数料(税込)が全額キャッシュバックされます。

◎岡三オンライン証券のキャンペーン例
概要
国内株式取引手数料 最大3カ月全額キャッシュバック

新たに証券総合取引口座を開設する

国内株式の現物取引・信用取引が対象

ETF・ETN・REIT・単元未満株も対象

25歳以下、国内株式取引手数料全額キャッシュバックプログラム

国内株式の現物取引が対象

ETF・REITも対象

単元未満株は対象外

LINE証券

LINE証券はスマホメインで投資できるネット証券です。スマホ証券利用率ではNo.1になっています。手数料は55円~ですが、手数料優遇プログラムがあり、条件を達成すれば10%~20%割引になります。

LINE Payを使って手数料無料で入出金ができるので便利です。スマホ一つですぐに取引できるのも抑えておきたいポイントです。LINE証券ではデビュー特典として次のようなキャンペーンを実施しています。

◎LINE証券のキャンペーン例
概要
LINE証券デビュー特典

最大4,000円プレゼント

1回10万以上の入金で1,000円

いちかぶ・現物取引5万円以上の購入で3,000円

ネット証券の手数料は安い!安心して使える仕組みもあるから始めやすい

ネット証券は手数料の安さが大きな魅力です。中には、「手数料が安いからサポートやセキュリティが不安だ」と思う人もいるのではないでしょうか。しかし、ネット証券は初心者から経験者まで満足できる投資情報を提供してくれます。だから、銘柄を選んだり、売買のタイミングを決めたりしやすいです。

また、使いやすいツールや見やすい取引画面になっているため、間違って注文してしまうリスクも抑えられます。さらに、文字情報を暗号化する技術を採用しており、個人情報が盗まれる可能性も極めて低いです。

ぜひ、手数料を比べてみてあなたに合ったネット証券を見つけてくださいね。