トレジャーネットとは、むさし証券が運営するインターネット取引サービスです。
むさし証券は、大正8年設立の山文証券と千代田証券の合併から誕生した、100年以上の歴史がある証券会社です。
埼玉県に本社を置いており、地域に密着したきめ細やかなサービスを強みとしてきました。
トレジャーネットの魅力は、手数料の安さです。
1回の注文ごとに手数料が決まる「トレジャースタンダード」では、10万円以下の約定代金に対して手数料82円からスタートします。
大手ネット証券会社と比較しても安価な料金設定なので、株取引のコストを抑えたい方はぜひチェックしてみてください。
トレジャースタンダードは、現物取引と信用取引で区分しておらず、注文方法や取引市場に関係なく同じ手数料です。
シンプルで分かりやすい料金体系は、初心者にも優しく利用しやすいです。
また、1日の約定代金の合計によって手数料が決まる「トレジャーボックス」は、取引が多い方に向いています。
合計約定代金300万円までに対して、1,320円から手数料がかかります。
他社では「100万円までは手数料0円」という優遇サービスも多いため、動かす資金が少ないという方にはおすすめしません。
しかし、300万円に対して1,320円という手数料は業界最安水準なので、取引回数が多い方や高額な資金を動かす方には適しています。
「手数料がお得」や「取引コストが安いので、サブとして利用している」など、手数料に関して高く評価されています。
IPO(新規公開株式)の取り扱いもあり、2020年は13件、2021年は19件(中止も含む)でした。
大手証券会社と比較すると知名度は低いものの、見劣りしないコストの安さとIPO抽選の穴場証券会社として人気があります。
さらに、信用取引における金利の安さも魅力です。
トレジャーネットでは、制度信用でも一般信用でも買方金利が業界最安水準です。
制度信用取引の買方金利は1.35%、一般信用取引の買方金利は2.35%です。
現物取引のように売買手数料に注目しがちですが、信用取引では金利の高さに注意しなければいけません。
売買手数料は取引時のみかかるコストですが、金利は毎日かかるコストです。
僅かな差でも、数週間後には大きな差となってくるので、金利は重視すべきポイントです。